Googleアドセンス広告を最適化する
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Googleアドセンスには、手動で表示場所を設定する「ディスプレイ広告」と、機械学習により自動で表示場所が設定される「自動広告」があります。
どちらの広告にも一長一短がありますが、両者の長所を上手く併用できれば、高いパフォーマンスが期待できます。サイトに最適な組み合わせを考えてみます。
広告の種類
サイトに掲載した広告が、訪問者にクリックされることで収益が発生するクリック成果型で、アクセス数の少ないサイトでも利益を確保しやすいことから、人気のある広告サービスです。
管理者がやることは、広告の種類と配置場所を指定することだけです。様々な形式の広告があり、また配置場所によっても収益は大きく変わってきます。
適当な設定で運用していると、得られたはずの収益を取り逃すことになりかないため、広告の種類と配置については、ベストな設定を見つけ出す必要があります。
Googleアドセンスの広告は、「ディスプレイ広告」と「自動広告」の2種類に分けられます。
ディスプレイ広告
ブログの任意の場所に設置できる広告です。広告の効果については運用してみるまで不透明で、配置についても定石にするか、経験するか、あるいは勘に頼るしかなく、最適な配置になっている保証はないです。
自動広告
Googleアドセンスが自動的に設置する広告です。機械学習により最も効果が期待できる箇所に広告が表示されます。広告の配置は随時変更され、長く利用し続けるほど、データの蓄積から効果的な配置が行われる様になります。
また、いくつかある広告の種類の中から、実施する形式を指定することもできます。
欠点としては、サイトの使いやすさやデザインを無視した広告配置になる可能性があることです。
ディスプレイ広告と自動広告には、それぞれに一長一短があり、ディスプレイ広告を主力にしつつ、自動広告で補助的に運用し効果の高い形式に運用するやり方が増えています。
ディスプレイ広告のコードを取得する
Googleアドセンスには「ディスプレイ広告」「インフィード広告」「記事内広告」「関連コンテンツ」「検索エンジン」の5種類の広告があります。このうち最もスタンダードなのが「ディスプレイ広告」です。
画像・テキストを表示するバナー型の広告で、その存在感から広告効果も高く、多くのサイトで主要な収入源となっています。
ディスプレイ広告の使い方
ディスプレイ広告には、「スクエア」「横長タイプ」「縦長タイプ」の3種類があります。最も使いやすいのはスクエア型なので、スクエア型のディスプレイ広告で、コードを取得する手順を紹介します。
①Googleアドセンスにログインして、「広告」から「サマリー」を開きます。
②「新しい広告ユニットの作成」から「ディスプレイ広告」をクリックします。
③左上の「広告ユニットの名前を入力」に、任意の名称を入力します。
④「広告サイズ」で「レスポンシブ」が選択されているのを確認して「作成」をクリックします。
⑤広告のコードが表示されるので、「コードをコピー」をクリックして、クリップボードに保存します。
ヘッダーやサイドバーにディスプレイ広告を設定
WordPressのブログで、ヘッダーやサイドバーにディスプレイ広告を表示させる場合は、「ウィジェット」を利用します。
ウィジェットは、WordPressの様々な機能をパーツ化し、ヘッダー、サイドバー、フッターに配置できる機能です。
ウィジェットの中の「カスタムHTML」にコードを設定すると、広告を独立したユニットとしてパーツ化し、ドラック＆ドロップで好きな位置に配置できるようになります。
広告の場所を変えたくなったときも、カスタムHTMLのユニットを動かすだけなので簡単です。
ウィジェットの「カスタムHTML」に広告コードを設定する
①WordPressの管理画面を開き、左のメニューから「外観」の「ウィジェット」を選択します。
②「カスタムHTML」をクリックして「ウィジェットを追加」をクリックします。
③選択した（フッターやサイドバー）領域に「カスタムHTML」が追加されるので「タイトル」に任意の名前を入力します。
④「内容枠」にクリップボードにコピーしたコードを貼り付けて「保存」をクリックします。
記事の途中にディスプレイ広告を設定
ディスプレイ広告を、ヘッダーやサイドバーではなく、記事の途中に表示したいときは、ブロックエディタの「カスタムHTML」を利用します。
ブロックエディタはWordPress5.0から導入されたエディタで、記事の要素をブロックとして積層的に構成するところに特徴があります。
このブロックのひとつにGoogleアドセンスのコードを設定することで、記事内の好きな場所にディスプレイ広告を配置できます。
ブロックの位置はドラック＆ドロップで移動できるので、設置場所を後から変更することも容易です。
ブロックエディタに広告コードを設定する
①WordPressの管理画面から「投稿」の「新規作成」をクリックします。
②ブロックエディタで記事の作成画面が開きます。左上の「＋」ボタンをクリックします。
③左側にブロック一覧が表示されるので、「カスタムHTML」のボタンをクリックします。
④カスタムHTMLのブロックが本文中に追加されます。入力欄にクリップボードにコピーしたコードを貼り付けます。
⑤Googleアドセンスのコードが記事内に挿入されます。あとは文章や画像など他の要素をブロックで作成して記事を公開します。
アドセンスの自動広告を設定する
自動広告では、サイトのどの位置に広告を表示するかがオートで決定されます。
広告の位置を指定する必要はなく、自動広告のコードをヘッダーに登録しておくだけで、後は広告が勝手にサイト内の適切な位置に出てくるようになります。
自動広告の5つの形式、「ページ内広告」「関連コンテンツ」「アンカー広告」「モバイル前面広告」のうち、比較的ユーザーの邪魔にならず、効果も大きい「ページ内広告」と「関連コンテンツ」のみを有効にし、残り2つは無効にしておくことをオススメします。
自動広告は、広告の設置場所をコントールできませんが、表示される広告の形式は設定することができます。
①Googleアドセンスの左メニューの「広告」から「サマリー」をクリックします。
②「広告掲載の自動化」の画面が開くので、「コードを取得」をクリックします。
③Adsenseコードが表示されたら、「コードをコピー」をクリックして、クリップボードにコピーします。
④WordPressの管理画面を開き、左のメニューの「外観」から「テーマエディター」を開きます。
⑤右の「テーマファイル」の中から「テーマヘッダー」（header.php）を開きます。
⑥コードの中から「</head>」を探し出し、そのすぐ上に、クリップボードにコピーしたAdsenseコードを貼り付けます。
⑦「ファイルを保存」をクリックすると設定は完了です。
自動広告の一部の広告のみを有効にする
①Googleアドセンスの左メニューの「広告」から「サマリー」をクリックします。
②サイトの右端のペン型のアイコンをクリックする。自動広告の設定画面へ移動します。
③ページ内広告」と「関連コンテンツ」のみ有効にし、それ以外の広告は無効にします。
ディスプレイ広告と一部の自動広告（ページ内広告・関連コンテンツ）を組み合わせる手法を紹介しました。
